ユリカエステートは日本のとある展示会にて輸入業者募集のブースで、醸造責任者のマーティン・ベル(Martin Bell) 氏と会い、展示会の翌日、愚生の行きつけの銀座の魔の巣へ…話は弾み、コッテコテのニュージーランド人のマーティンに親しみを覚え、『この人となら、長くビジネスパートナーとして良い関係を築ける』と確信し、マーティン氏の造るワインを輸入するまでに至りました。

2020年11月5日東京港青海入港、11月9日通関引き取り、SHUNABE倉庫へ入庫いたしました。現地オークランドから東京港まで15℃のリーファーコンテナ使用、保税倉庫温度14℃、日本国内輸送並びに保管温度12℃、当社倉庫湿度65%前後。

初春は霜で房数が減るも、結実してからは例年のように昼は暖かく、夜寒いテムナ本来の気候になりました。全て手摘み、除梗、普段通りのプロセスの後、新樽の比率は20%、完全マロ発酵で期間は10ヶ月。

エステイトとの違いは、畑の区画がこちらの方が広い区画からのようです。

クローン 5, 6, 114, 115, 667, 777 と Abel

収穫は2016年4月3日～25日:Brix 20.5~22.5・pH3.30~3.50・TA7.6~10.1g/L
瓶に詰めた日：2018年3月20日

ワイナリーの分析データ
ALC. 12.5%
pH 3.14
TA 6.15g/L
Residual Sugar 3.2g/L


NZ公的検査機関の分析データ
Total Alcoholic Strength 13.5% v/v
Actual Alcoholic Strength 13.4% v/v
Total Acidity (as Tartaric Acid) 4.5g/L
Volatile Acidity (as Acetic Acid) 0.56g/L
Citric Acid 0.02g/L
Total Dry Extract 24.3g/L
Total Sugars 0.44g/L
Total Sulphur Dioxide 79mg/L

2020年9月号の『WANDS』さんで、掲載ギリギリのラインの85点を付けていただきました。好評で一度売り切れてしまいましたが、同年の11月に再輸入しました。
ニューワールドのピノは名だたるMWのお先生方には、『熱しやすく、冷めやすい』という印象を受けているようですが、このピノもそうなのでしょうか？　瓶詰めならびに出荷が2018年ですが、出切った感はまだ全くないので、まだ、まだ、ここから楽しめそうです。